アスベスト川柳・短歌

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kataseru@asbestos-osaka.sakura.ne.jp

川  柳  ・  短  歌 詠人
毎日が 石綿漬けねえと 妻ぼやき 支援者
「そうかもしれません」だとぅ? でもいい おおきな前進だ 支援者
ゆめにみる 泉南勝てば 日本で勝って アジアで勝って 支援者
せきめんで からだをいため いまはなき 無数のひとの たましいよ 泉南にあつまれ 支援者
アスベスト 他人からじゃあ よく分らん 支援者
「せきめん」か「いしわた」か迷うアスベスト 「せきわた」はないで 被告国よ 弁護士
がんばって 途切れとぎれの 意見陳述 弁護士
アスベスト 石綿のこととは 露知らず 弁護士
助川翁 宝来博士に瀬良教授 一目会いたい 三大偉人 弁護士
しんどいと 言ってくれない 原告さん 弁護士
アスベスト 明日はベストの弁護団 心配するなと 人は言うけど 弁護士
傍聴席 あなたがいないと 心配です 弁護士
一緒に死んでくれ 哀しい悲鳴 常耳残る 遺族原告
奪われし 夫の命 石綿に 遺族原告
夫遺(い)き 路頭に迷う 二〇年 遺族原告
家族連 最後の旅路 屈斜路湖 終わる命で 摩周湖観る 遺族原告
石綿や 危険と知っても 逃げまくる 国の対策 アスがベストか 支援者
石綿禍 孫の為にも 対策を 支援者
国賠を 勝たせる会に 任せあれ 支援者
あぐらかく 厚労環境両省に 民の涙を知る情も無く 支援者
アスベスト 浴びた苦しみ 知らぬ顔 政り事では 何を語るか 支援者
弁護士の ひきつる顔に 助けあり 遺族原告
父介護 家族に笑顔 いつにあれ 遺族原告
知っていて 何もしないで百年間 遺族原告
国利益 被害者多く規制せず 遺族原告
百年の歴史の重み 被害者に 国をゆるすな 我れ闘うぞ 遺族原告
検査受け 尚も心配 石綿肺 明日の命を 長らえたくて 遺族原告
裁判官 居眠りながら 主尋問 遺族原告
この裁判 時間の翻弄 イヤになる 遺族原告
一輪の 花の命も ドラマあり 遺族原告
初詣で 母校の庭に 教えあり あの日を捜す 我のすがたを 遺族原告
松とれて 長く怠けし 我れに省み 遺族原告
風船は うららに飛べり 幼日の わが手離れし 遠く飛べり 遺族原告
おいとまを いただきますと 戸をしめて 出て行くように ゆかぬ我は 遺族原告
孫が呼ぶ キャッチボールで 遊んでと 返事するとも 出来ない身体 原告家族
子が成長 これから「楽」と 思いつつ 夫の身体 石綿に泣く 原告家族
見た目では 元気に見える 近所では どこが悪いと 井戸端会議 原告家族
この身体 思うがままに ならずして 石綿、憎い 国、なお憎い 原告家族
アスベスト 我が身に毒と つゆ知らず 励んだあげく 管理区分「4」 原告家族
横で寝る 夫の咳で 目が覚める ゼイゼイ・ヒィーヒィ 夫、眠れず 原告家族
苦しいさま 見るのもツライ 夫の身 原告家族
孫を抱く 夫の身体 「チカラ」無く 見ている私 影で泣きつつ 原告家族
アスベスト 父の身体を 悪くした そんな石綿 死ぬほど憎い 原告家族
つらくても 口には出さぬ 人前で そんな父見て なお、つらくなる 原告家族
子のために 妻のためにと 無理をした 父の身体は 今、塵肺に泣く 原告家族
ゼイゼイと 苦しむ父を 見ていると 元気な頃を ふと、思い出す 原告家族
アスベスト 身を粉にしながら 働いた 父の背中が 今は小さく・・・ 原告家族
ツラそうに 咳き込む父が 可哀そう 代われるものなら どうか、私が・・・ 原告家族
父、思い 身体の心配 してみるが 咳き込む顔見て 父には聞けず 原告家族
甥っ子が 「じいちゃん遊ぼ」と 駆け寄るが ただ、抱くだけで 息切らす父 原告家族
苦しがる 父の顔見て 強がるも 父を励ます 母、影で泣く 原告家族
石綿を 吸わされ続けて三〇年 タバコより もっと悪いは アスベスト 支援者
石綿を 吸ったものしか わからない 支援者
アスベスト なった人しか わからない 支援者
国賠の 傍聴席で はらはらと 貴方たち 現場で何を 考えて 支援者
アスベスト 貴方にわかるか この気持 支援者
石綿を 一〇年吸った 女工です 支援者
検診を 受けねばよかった アスベスト 私の人生 暗くした 支援者
高層の ビルに煌めく 夕陽かな 一皮めくれば 石綿だらけ 弁護士
四年目の ラストスパート 三〇万署名(字余り)  弁護士
アスベスト 鳴々アスベスト この野郎 ノンアスベストの 世界を目指そ 弁護士
しんどいが 楽しくやろうと 君は言う ダンチョネー 弁護士
石綿の 恐さも知らず 若き日を 笑顔はじける 青春の日々 支援者
医師の顔 CT写真に 気に成るかげが 嫌な予感が 胸さわがせる 支援者
アスベスト 忘れた頃に 医者通い 支援者
知ってたし できたけれども なにもせず 支援者
知ってたし できたけれども なにもせず 殺人をみて 見ぬふりやんか 支援者
おいた母 テレビ見て泣く かたわらで ごめんごめんと 詫びつつなみだ 原告本人
あるがまま 見つめてほしい 官僚に 辛さ苦しさ 涙の日々を 原告本人
夢絶たれ 未来絶たれし 我がこども 残れし時間 穏やかであれ 原告本人
幸せは 健康だから わからない 原告本人
働いて 働きづめて アスベスト 原告本人
裁判に 勝って報告 友の墓 原告本人
アスベスト にくき病は 誰のせい? 原告本人
友出来て よろこび合うも アスベスト 同じ病で 闘う同士 原告本人
弁護士の 熱弁聞けば 力わく! 原告本人
元気人 石綿だけに 負けました 遺族原告
病して 皆の親切 身にしみて 礼に旅する 夢かなわず 遺族原告
若くして 世を去りし姉 今我は 原告として 法に戦う 遺族原告
人生の 残り灯(のこりび)ゆれる 冬の日に 願い届かず 石綿に死す 遺族原告
遺影だき 苦しみぬいた 顔どこに 笑み残し 冬の旅立ち 遺族原告
アスベスト 愛しき姉を うばいさる 遺族原告
五十年 今も多くの 被害者が 苦しみぬいて 生死さまよう 遺族原告
青春の 楽しい日々を 思い出し 肺につきさす ミクロの針が 遺族原告
アスベスト わけが分からぬ 病にて 命みじかし 肺がんで死す 遺族原告
ゆるすまい この世にあって ならぬもの 遺族原告
我が人生 手にした矢先 酸素失う 弁護士
無防備の 石綿だるま 母助く 弁護士
四十年前 あの日の石綿 肺を刺す 弁護士
ガラになく 着替え手伝う 妻にねぎらい 弁護士
酸素吸う 日常さらける 勇気と決断 弁護士
亡き姉の 身代わりなりて 痛み訴う 弁護士
がんばるよ 気丈な声に 深い悲しみ 弁護士
あの顔に 黙祷捧ぐ 万感込めて 弁護士
いつのまに 日常となり 血を吐く身 弁護士
凛として 夫(ツマ)の死清めた 夫婦愛 弁護士
証言台 語り切った 夫の最期 弁護士
病室の 天井ばかりを 見て過ごす 弁護士
おおきにと 言う声も出ず 目に涙 弁護士
不自由な 手足と息と 声と命と 弁護士
あの人の 苦しみ辿る 不安マス 弁護士
新築の 匂いも知らず 夫逝き 弁護士
島を出で あこがれ着いた 石綿村 弁護士
石綿の 本性知らず 青春の日々 弁護士
紙に写した写真で判断 石綿労災認定委員 支援者
からだはもとにもどらずとも 国の責任ただしたい その思い強く 皆の熱意に押されて 支援者
尋問に こたえて凛々し たたかいに むかいてそだつ 姿誇らし 支援者
ピンマイク 無線はどうか 聞こえるか 支援者
百人の 傍聴耳を そばだてて 支援者
百人の 傍聴の耳 おしよせる力 支援者
その力 信じて軽し アンプリファイア 支援者
国証人 うそは言えずに みてません 支援者
笹の葉に 願いを込めて 託すこと あなた、も一度 逢いに 来い 来い 遺族原告
あの人は 最後の別れ 感じたか 私と娘 ギュッと抱く 遺族原告
我が夫 『すまぬ、すまぬ』と 手を握る 私『いいの』と 涙でかすむ 遺族原告
法の場で 夫の無念 国相手 思いのたけを ぶつけてみたい 遺族原告
法廷へ 心の整理 つかぬ間に 『夫の遺志』と 『無念』さ語る 遺族原告
今日も目に 思い浮かぶは あの人の 良きことばかり 思いにひたる 遺族原告
国相手 訴訟起こして みたものの 今は帰らぬ 人となり 遺族原告
六十四 やりたい事が 多々有ろう 願い叶わぬ 思い届かず 遺族原告
この人と 夫婦になって 四十四年 ケンカもしたが 夢の途中 遺族原告
この世にも 神が居るなら 願いたい 夫の命 明日 なお長く 遺族原告
棺中(ひつぎなか) 別れの花に おさな孫 ヒクヒク泣いて さらなる涙 遺族原告
意識なく ベッドに横たう 夫でも なおも生きてと 願いはひとつ 遺族原告
ネェー、あなた 憎い 嫌いは 過去のこと 病に倒れ 愛 なお 強く 遺族原告
私には 『苦しい、しんどい・・・』言う 夫 医者に言ってよ 本当の気持ち 遺族原告
物言えば キツイ 苦しい 言葉だけ 今は亡き夫(ひと) 恋しさつのる 遺族原告
苦しいと ツライ毎日 日々続き やっと天国 極楽 旅路 遺族原告
雨の日に 『パパ、どこ行くの』と 聞いてみる 『私も一緒に連れて・・・』と涙 遺族原告
石綿に 苦しみぬいた あげくには 食事 通らず 身は細りつつ 遺族原告
アスベスト 恐い 憎いは 私の心 『夫 返せ!』と 声 高らかに 遺族原告
愛犬が 主(あるじ)と来た道 座り込む 溢(あふ)るる涙 天 仰ぎつつ 遺族原告
我が庭に 『紫陽花 きれい』と 言った夫(ひと) 花は散りつつ 命 散りけり 遺族原告
愛ゆえに キツイ言葉も 投げかけた 今は謝り ただ、ひたすらに 遺族原告
呼んだよな 声に振り向きゃ 夫 無く 寂しさゆえに 虚(むな)しさつのる 遺族原告
恋しくて 愛しさつのる 日々ゆえに どうして生きるか 今 迷い道 遺族原告
部屋の中 パパ、『おはよう』と 言ってみる 遺影の顔が 我に微笑む 遺族原告
六月の 雨の盛りに 夫逝く 私の心 雨 振り止まぬ 遺族原告
パパ起きて パパ起きてよと すがりつく 息なき夫 肌は冷たし 遺族原告
敵は国 真実裁く 法廷が 遺族原告
肺ガン死 我病名 知り知らぬふり 遺族原告
空気のような 夫婦仲 絆深めたアスベスト 遺族原告
1分の 証言引き出す 10時間 弁護士
原告の うたに決意す あらためて 支援者
この訴訟 勝たねばならぬ 何があっても 支援者
健康に 生きる権利を うたう勝利を 支援者

「講評」はこちらより