現に生じている被害の完全救済が環境をまもる大前提

ueda.jpg植田和弘さん 京都大学教授(環境経済学)
 
 環境破壊はしばしば不可逆的で取り返しのつかない絶対的な損失を伴う。アスベスト問題もその1つである。被害が確認されてから取り組む対症療法的な環境政策ではなく、予防、予見的なアプローチが求められている。そのためには、現に生じている被害の完全救済が何にも増して不可欠な前提であることを肝に銘じなければならない。