原告団の戦いは、まぎれもなく、世直しの運動であると実感する

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原 一男さん(映画監督/大阪芸術大学映像学科教授)

 この一年、アスベスト原告団の方達を撮影させていただいている。カメラをかまえ て、それぞれの人生にじっくり耳を傾けながら、なんとイノセントな人たちなんだろ う、と毎回思う。決して身の丈以上の野心をだいているわけではない。ただただ家族 と自分のささやかな幸せを求めて実直に生きてきた人たちだ。掛け値なしの庶民であ る人たちに対して、権力側の人たちの仕打ちを知るにつけ、権力を持っている側のや つらはなんと横暴で、非人間的なんだろう、と沸々と怒りがわき上がってくる。 原告団の戦いは、まぎれもなく、世直しの運動であると実感する。