勝たせる会紹介

「大阪泉南地域のアスベスト国賠訴訟を勝たせる会」の自己紹介

 2006年5月、泉南のアスベスト被害者が国を相手に裁判をおこしました。この裁判で原告勝利の判決を導き出すことが必要だと考えた、団体、個人があつまって、「勝たせる会」を結成しました。2008年11月16日でした。


第一に、どうしてもこの裁判で原告の勝利を勝ち取る必要があります。

 泉南の石綿工場はもともと零細のうえ、すでに廃業しており、企業責任の追及は困難です。アスベスト被害者を救済するには、この裁判でどうしても勝利しなければなりません。かならず勝利するためには、国民の世論を裁判所に示す必要があります。勝たせる会をつくって、世論をあつめ、署名を集め、裁判所に世論を認めてもらう必要があります。


第二に、この裁判は全国で初めてのアスベスト国賠訴訟です。

 国は、「知ってた、できた、でも、何もしなかった」。だから責任を問われています。 現在全国で国を相手にしているアスベスト裁判は3つ。その中で、この泉南の裁判が一番早くスタートし、早く進行しています。100年前から被害を出しつづけた泉南の地で、国が被害を知りながらなんら有効な被害防止策を講じてこなかった責任を認めさせることは、アスベスト被害補償の原点になります。


第三に、今後の被害を拡大させないためにも、この裁判が大事です。

 アスベストは、吸い込んで(「ばく露」といいます)から10-50年も後に発症することが特徴です。そのため、アスベストに特有のがん(中皮腫)だけで、今後40年間に10万人以上の方が亡くなると予想されています。それだけでなく、今後の新たなアスベスト被害も心配です。これまでに輸入された約1000万トンのアスベストは建築材料として国内に残っていて、アスベストをいっぱい使った建物の解体がこれから始まるからです。今、国がきちんとした対策をしなければ、誰もが新たなアスベスト被害にあうかもしれないのです。

 「勝たせる会」には、アスベストにかかわりのある職業についてきた方々や、その労働組合の方、アスベストの健康被害にかかわった医療機関の人々、環境問題に取り組む団体や、環境問題に関心の高い個人、学生や主婦、会社員、研究者、農家の方など、幅広くたくさんの方々が集まっています。

 市民であれば誰でも気をつけなければならないアスベスト被害。そのすべての人々に、この裁判に関心をもっていただきたいのです。

 そして、知らされなかったばっかりに一生懸命働いて、その結果アスベストの病気で苦しめられ、不安を大きくしている人たちの気持ちを理解してください。明日はあなたが知らないうちに吸い込んでいたアスベストによって突然苦しみだすかもしれません。あなたとあなたのお知り合いの問題になるかもしれません。国が奨励して使ってきたアスベスト。ヨーロッパの国々にくらべても規制が大変遅れました。その責任をとってもらうことは、国民みんなにかかわる大問題です。


 「勝たせる会」はそういう気持ちで頑張って活動していきます。
 関心のある方は、メールをお送りください。kataseru@asbestos-osaka.sakura.ne.jp